ジャーナリングの始め方
ジャーナリングは、出来事や考え、気持ちを書き残す実践です。このページでは日常の振り返りとして、事実と受け止め方を分け、必要なら次の小さな行動を考える書き方を紹介します。書く長さや毎日続けることより、自分が扱いやすい形を選びます。
最初は「何があったか」「どう受け止めたか」「次に何をするか」を一行ずつ。書きたくない項目は空欄で構いません。下のひな形は紙にも普段のメモにも使えます。
2026年9月9日更新。筆者はシンプルメモの開発者です。記入例とひな形は、このサイト独自の実践案です。心理検査や治療プログラムではなく、アプリによる健康改善を示すものでもありません。
書き方の例:事実・解釈・次の行動を分ける
次は書き分けを示す架空の例です。実際の利用者の体験談ではありません。「原因は必ず自分にある」と結論づけるためではなく、分かっていることと推測を区別するために使います。
| 項目 | 記入例 | 書くときの目安 |
|---|---|---|
| 出来事 | 打ち合わせで、提案の理由を説明しきれなかった。 | 見聞きしたことを、相手の意図の推測と分ける。 |
| 受け止め方・気持ち | 準備不足だったと思った。悔しさもあった。 | 自分の解釈として書く。気持ちは書かなくてもよい。 |
| 次の小さな行動 | 提案の理由を3点にまとめ、次の確認時に使う。 | 自分で選べる具体的な行動にする。決まらなければ保留。 |
最初の1回を進める5手順
- 保存先を決める。紙、端末内のメモ、普段のエディターなど、後で見返せる場所を選びます。共有範囲も確認します。
- 無理なく扱える出来事を1つ選ぶ。つらい体験を取り上げる必要はありません。今日気づいたことだけでも構いません。
- 出来事と受け止め方を分けて書く。文章を整える必要はなく、箇条書きや単語でも構いません。
- 必要なら次の小さな行動を1つ書く。答えが出ないときは、保留にして終えて構いません。
- 見返すかどうかと、その時期を決める。例えば週末に確認する形を試し、負担なら量や頻度を減らします。
朝ならこれから気に留めたいこと、夜なら起きたことを扱うなど、目的に合わせて選べます。このガイドでは最適な時刻や分数を定めません。感謝できることを書いてもよいですが、前向きな結論や感謝を無理に作る必要はありません。
研究上の筆記課題と、日常の振り返りは区別する
BaikieとWilhelm(2005)のレビューは、条件を定めた表出筆記研究をまとめています。結果は対象者や評価項目で異なり、筆記直後につらさが増す場合も報告されています。日常のメモや特定アプリで、同じ健康効果が得られるという意味ではありません。
Baikie & Wilhelm(2005):表出筆記研究のレビュー
書くことでつらさが強まるなら、途中でやめたり別の話題に変えたりして構いません。困りごとが続き生活に影響している場合は、書くことだけで解決しようとせず、相談先や専門家の支援も選択肢にしてください。
コピー・保存できる振り返りシート
必要な項目だけ使ってください。自分の記録は、保存したファイルや紙に書き込みます。このページのコピー・保存は空のひな形を取り出す機能です。
振り返りシート
# 日常の振り返りメモ
- 日付:
- 出来事(見聞きしたこと):
- 自分の受け止め方・考え:
- 気持ち(任意):
- 次の小さな行動(保留でもよい):
- 見返す時期(見返さなくてもよい):
書きたくない項目は空欄で構いません。
紙・端末・メールで共有範囲を確認する
自分宛メールでも、送信先サービスやメールボックスを経由します。「自分だけが必ず読める」とは限りません。端末のロック、アカウントの共有、通知プレビュー、同期先やバックアップを確認し、送りたくない内容は送信せずに扱います。
シンプルメモは短い文章を設定先へ送る選択肢です。端末内の保存時暗号化と、送信先を含む全経路のエンドツーエンド暗号化は同じではありません。内容と保存先に合う道具を選びます。
よくある質問
ジャーナリングとは何ですか?
何を書けばよいですか?
何分、毎日書く必要がありますか?
書けば必ず気持ちが楽になりますか?
紙とアプリのどちらがよいですか?
テンプレートは無料で使えますか?
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関連ページ
参考文献
- Pennebaker, J. W., & Smyth, J. M. (2016). Opening Up by Writing It Down: How Expressive Writing Improves Health and Eases Emotional Pain (3rd ed.). Guilford Press.
- Karen A. Baikie, Kay Wilhelm (2005). Emotional and physical health benefits of expressive writing. Advances in Psychiatric Treatment 11(5), 338-346.