セカンドブレインの作り方
CODE・PARAを1件から試す
集めたメモを、あとで使える形へ。CODEとPARAの違いを整理し、使い慣れたメモ帳・メール・Obsidianで1件を記録から活用までつなぐ方法を、記入用シートと一緒に紹介します。
まず「何に使うメモか」を1つ決める
セカンドブレインは、外に残した情報を後の仕事や学習に使うための方法です。Tiago ForteのBuilding a Second Brainでは、CODE(記録・整理・要約・活用)とPARA(情報を使う状況による整理)が中心になります。アプリを増やすことや、あらゆる情報を集めることが目的ではありません。
最初は「次の読書会で話すことを3点まとめる」など、使う場面を決めます。その目的に関係するメモを1件残し、後で見つけて実際の文章へ使えるかを確かめましょう。以下の1週間の運用例とひな形は、このサイトが作った試し方です。公式の必須手順や、時間短縮を保証するものではありません。
原典:Forte LabsのBASB概要。2026年9月9日更新。筆者はシンプルメモの開発者です。
PARAを、読書会のメモで試す
PARAでは、使う予定や責任との関係を手掛かりに置き場所を決めます。大きなテーマだけで分けるより、今の作業から探せる名前にすると、この試行では見返しやすくなります。
| 分類 | 判断の目安 | この試行の例 |
|---|---|---|
| Projects | 期限のある成果に向けた取り組み | 来週の読書会の発表 |
| Areas | 継続して維持する責任領域 | 読書会の運営 |
| Resources | 関心のあるテーマや参考資料 | 読みたい本・著者の背景 |
| Archives | 今は動いていない他3分類の項目 | 終わった読書会の資料 |
分類の定義はForte LabsのPARA解説を参照してください。迷った1件のためにフォルダを増やし続けず、仮のInboxに置いて使う場面が決まったときに判断する運用もできます。
CODEの4段階を1件でつなぐ
Capture:出典と「使いたい理由」を残す
短い要点に、本のページ・URL・日付など戻る手掛かりを添えます。引用と自分の考えは分けてください。気になる問いを記録基準にする考え方は、Forte Labsの12 Favorite Problemsでも紹介されています。
Organize:今回の成果から探せる場所へ
読書会に使うなら、その回のProjectへ置くかリンクします。締切や連絡が必要なものは、ノートだけに置かず、普段確認する予定表・タスク管理へ登録します。
Distill:使うメモだけに、要点を足す
元の文脈を残しながら重要箇所を強調し、必要なら自分の言葉で短い要約を加えます。Progressive Summarizationの原則は、全メモを全段階の要約に通すことを求めていません。
Express:メモから、実際の成果を1つ作る
たとえば「読書会で問いかける1文」を書きます。元の出典を開き、要約が意味を変えていないか確認します。使ったメモには、発表資料へのリンクなど利用先を残すと次にたどれます。
メールで見返す習慣がある場合は、Obsidian連携シンプルメモを記録の入口にできます。宛先の設定・認証と、受信箱への到着確認から始めてください。
メール・Notion・Obsidianのつなぎ方を決める
メールを使うなら、受信箱は一時的な入口として扱い、本文を見返す場所を1つ決めます。届いたメールを開いたことと、NotionやObsidianに保存できたことは別の確認です。自動連携を使わない場合は必要な本文を自分でコピーします。
シンプルメモのNotion連携には接続・保存先などの設定、Obsidian連携にはiPhoneで保管庫へのアクセスと追記先の設定が必要です。Notion設定とObsidian設定を確認し、短いテスト文が指定先にあるかを見てください。メールが自動であらゆるPKMツールに取り込まれる機能ではありません。
最初から2つのアプリを用意する必要はありません。今使っているメモ帳で、記録・検索・要約・利用まで試せます。チームで共有する文章は、個人の感想や未公開資料と分け、共有範囲を確かめてください。
1週間の記入用シートをコピーする
まず1件を使い切る試行です。保存する件数や作業時間を競わず、週末に「見つけられたか」「使えたか」を確かめます。期限のある行動は週末まで待たず、その都度処理してください。
1週間の記入用シート
# セカンドブレイン:1週間の試行
## 今週の成果
- 作るもの:
- 使う日・期限:
- 普段見返す場所:
## 1件をCapture
- メモの要点:
- 出典(URL/書名・ページ/日付):
- 引用と自分の考えの区別:
- 今回これを使いたい理由:
## Organize
- PARAの候補:Projects / Areas / Resources / Archives
- 保存したノートの名前・場所:
- 期限対応を登録した場所(必要な場合):
## Distill
- 残す文脈:
- 自分の言葉による要約(必要な場合):
- まだ確認していないこと:
## Express
- このメモを使って作った文章・問い:
- 成果物の場所:
- 元の出典を開いて確認した点:
## 週末の見直し
- [ ] 普段探す場所からメモを見つけられた
- [ ] 1件を実際の成果に使った
- [ ] 期限付きの行動をノートに埋めたままにしていない
- 続けること:
- 次週に変えること:
このひな形はSimpleMemoによる試行用の提案です。公式BASBの必須手順ではありません。
よくある質問
セカンドブレインには専用アプリが必要ですか?
必須ではありません。今使っているメモ帳でも、記録・検索・要約・活用を試せます。先に作りたい成果と見返す場所を決め、必要な機能が分かってから道具を選べます。
CODEとPARAは同じものですか?
CODEはCapture・Organize・Distill・Expressという情報の活用過程です。PARAはProjects・Areas・Resources・Archivesという整理の分類です。両方を使えますが、役割は異なります。
すべてのメモを詳しく要約するべきですか?
いいえ。Progressive Summarizationは、すべてのメモをすべての段階へ進める方法ではありません。使うときに価値のある部分を強調・要約し、元の文脈や出典も残します。
見返しは週1回で十分ですか?
一律には決まりません。ここでは1週間を試行の区切りにしています。期限や連絡が必要な項目はその都度予定表やタスクへ移し、メモの量と使う頻度に合わせて見返しを調整します。
自分宛メールはNotionやObsidianへ自動で移りますか?
メールが届くだけでは移りません。必要な本文をコピーするか、対応する連携の接続・保存先を設定し、指定先へ書き込めたことを確認してください。
最初の試行では何を確認すればよいですか?
1件のメモを普段探す場所で見つけ、出典へ戻り、実際の文章や問いに使えるかを確認します。記録数やフォルダ数だけで成功を判断しません。